大学に進学して一人暮らしがスタートした時、「住民票を移した方が良いのか?」それとも「移さなくても良いのか?」迷いますよね。
明るい選挙推進協会が実施したアンケートでは、実に26.4%の大学生しか住民票を移していないことがわかっています。
約8割の人が住民票を移していないのでしょう。
住民票は転居した日から、14日以内に届け出を行うことが原則とされています。
正当な理由なく届け出をしなかった場合は5万円以下の罰金が課されます。
ただし、正当な理由として、
1年以内に元住所に戻る可能性がある
生活の拠点が移動しない(実家に定期的に帰る)
などの理由がある場合は住民票を移す必要がないとされています。
住民票を移さない場合の生じる不具合としては、
アルバイトで住民票の写しが必要なことがある
選挙権は住民票のある住所に届く
自動車の免許更新は実家で行う必要がある
などがあります。
住民票はアルバイトなどで必要になった場合、現住所に移していないと地元に帰って住民票を取得する必要があったりします。
また、自動車の免許更新を行う時は、現住所に所属する免許更新所で更新する必要がありますので、免許更新の時はわざわざ実家に帰る必要があります。
この記事では、大学生で住民票を移す人の割合は26%しかいない理由を解説します!
大学生は住民票を移さなくても良い?
冒頭では、大学生の約8割は住民票を移していないという話をしました。
通常、市をまたぐ引っ越しをする場合、引っ越しの14日前から転出届けを出す必要があります。
その後、引っ越し後は14以内に転入届を行って、住民票を移すのが決まりです。
しかし、「転居が一時的」「生活の拠点を変えない」という例外においては、住民票を移す必要はないそうです。
つまり、実家を拠点にして一人暮らしをしている大学生には例外が認められているわけです。
大学生が住民票を移していないと困ること
大学生が困るのは、アルバイト先で住民票の写しの提出を求められた時でしょう。
→【一人暮らしの大学生は住民票を移さないとバイトできない?】
バイト先によっては、住民票の写しを提出することによって、身元を保証するからです。
それでも、ほとんどのアルバイト先では免許証や学生証で身分証明するので、そこまで必要にはなりません。
また、選挙権は住民票のあるところに通知が届くので、選挙の際は実家に帰らなければなりません。
それと選挙と同じように、運転免許証の更新も住民票のあるところで受ける必要があります
そのため、選挙投票する時や免許更新の時は実家に帰る必要があります。
奨学金の提出に住民票が必要な場合もある
大学生の方の中には奨学金を受け取る方もいますよね。
奨学金によっては、「独立生計」の学生に奨学金を送ることがあります。
親と離れて住んでいるのだから、経済的に厳しいはずといった解釈ですね。
その際は親と自分の住民票を提出する必要があります。
その時に住民票を移していないと、奨学金を受け取れないかもしれませんね。
住民票を移すのは簡単なのでやっておこう
以上のように、大学生であれば、住民票を移していなくてもそこまで困ることはありません。
しかし、住民票を移すのは市役所に行けばすぐに済むことです。
そこまで煩雑な手続きではないので、困ったことになる前に住民票は移しておいた方が良いでしょう。
その方が後々楽かもしれませんよ。